回転性めまい
耳の異常によって引き起こされると考えられる「回転性めまい」は、大きく３つ原因が考えられます。１．通常、耳石は、内耳の前庭というところに存在しているのが普通です。この耳石がはがれて三半規管に入り込んでくることによって起こります。それは三半規管が人間のバランス感覚をつかさどっている器官なので、そこに耳石が入り込むことによりバランス感覚をかく乱させてしまうからです。通常「良性発作性頭位（りょうせいほっさせいとうい）めまい症」という病気です。２．「前庭神経炎」という病気です。これは風邪を引いた後によく起こるのですが、ウイルス感染の血液の循環障害が原因で炎症を引きおこします。その炎症がからだのバランス感覚を脳へ伝える神経（前庭）で起こった病気です。３．メニエール病です。内耳にある内リンパという液体が何らかの原因で増えずぎて、内耳を圧迫し膨らむことがあります。それが原因でめまいを引き起こします。これを「内リンパ水腫」と呼んでいます。難聴や耳が聞こえにくい症状もあらわれます。その他にも原因はあるようですが、この症状に記憶があれば早速耳鼻科での診察をお勧めします。耳でない場合は、脳の異常が考えられます。前庭神経から中枢側にある脳幹や小脳に異常がある場合に起こります。これは脳への血管が腫瘍などで血液の流れが悪くなることでおこることがあります。
